映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
【監督】まんきゅう
【公開日】2019年11月
【あらすじ】
すみっこが好きないきもの、"すみっコ"たちを描いた「すみっコぐらし」が映画化。
喫
茶店の地下室にあった、世界の昔話を描いた絵本の世界に吸い込まれてしまったすみっコたちが出会ったのは、ひとりぼっちの、ひよこ……?
2019年の末に、かなり話題になった本作。
キャ
ラクター自体は、
リラックマなども手がける
サンエックス出身(?)の、子どもが好きそうな可愛らしいものですが、どうやらかなり泣けるらしい。
元々すみっコぐらしが好きな私としては見に行かない理由もなく、劇場で見ました。
2020年3月、
Amazonのprime videoで配信が開始されました。
プライム会員の方は追加料金なしで視聴出来るので、ぜひこの機会に見ていただきたいです!
詳しい感想は下からどうぞ!
↓↓↓
恐らく、大人がこれは泣ける映画だ! と思って見に行ってしまうと、このあたりがどうしてもなじめないと思います。
これは、複雑な伏線を張り巡らせた、頭を使う話ではありません。
そして、誰かが難しい病気におかされたり、思春期の少年少女のように意見のぶつけ合いをする話でもないです。
純粋に、ただただ優しい物語です。
だからこそ、今まで難しいことをたくさん考えてきて、疲れてしまった大人たちの心に、なんの混じりけもない優しさが届いたのだと思います。
まずは難しいことは考えず、可愛いすみっコたちと一緒に旅を楽しむという、子どものように純粋な心で再生ボタンを押していただければ良いな、と願っています。
さて、以下本編のネタバレも含む感想です。
致命的なネタバレはありませんが、未視聴の方はご注意ください。
今回のゲストキャラは、キービジュアルの真ん中にいる灰色のひよこらしきキャ
ラクター。
彼(彼女?)は、自分が何者かを知りません。
地下室で見つけた絵本の世界に吸い込まれた後で出会う、言ってみれば現地人(?)です。
公式ページでは「ひよこ?」と紹介されているため、この記事でもひよこ?と呼びます。
(この表記の仕方は、ぺんぎん? も同じですね。この子も実は……?)
すみっコたちは、この子のおうちを探して、絵本の世界を駆け回ります。
タイトルにもある「とびだす絵本」ならではな仕掛けや、コミカルに描かれるすみっコたちの愛らしい仕草に、思わずにっこりしてしまいました。
個人的にはとんかつの
赤ずきんちゃんがやっぱり一番好きですね!
常日頃から食べられたいと願っているとんかつだからこその展開、とても可愛くて、とても切なくて、泣いていいのやら笑っていいのやら……。
セリフもたまにすみっコの周りに文字が書かれているのと、あとはナレーションがあるくらいで、すみっコたち自身は声を出しては話しません。
個人的には、ここもポイントが高いです。
あまり
ゆるキャラには声ってなくても良いかなぁと思うタイプの人間なので……。
さて、様々な世界を巡って、なんとか合流出来たすみっコたち。
ここで、最初のどんでん返しがあります。
このひよこのようなキャ
ラクター、あの物語の登場人物じゃないかなと思った方、多かったのではないでしょうか。
ひよこ? は実は……という種明かしがあり、そこから一気に話が展開して、ラストまで駆け抜けていきます。
思い返してみれば、伏線ははってあったのです。
種明かしの時点で、もうすでに泣きそうになっていました。
二回見たのですが、覚悟して見ても、やっぱり同じところで涙腺がゆるんでしまいました。
混じりけのない好意って、人の心をこんなに動かすものなんですね。
すみっコたちと、ひよこ? が互いを想い合う心に、思わず涙があふれました。
ただ、この涙の意味が未だに自分でもよく分かっていないんですよね……。
悲しいからだと思っていたのですが、最後まで見ていただいた方ならご存じの通り、この話はバッドエンドではありません。
考えられる限りで最高のハッピーエンドと言っても良いはずです。
優しすぎて泣いてしまうとでも言えば良いのでしょうか。
人間、優しくされても泣ける時もありますもんね。
そこは深く考えないでも良いのかもしれないです。
どうも理屈っぽく書いてしまうのが私の悪いところな気がします。
長々と書いてしまいましたが、言いたいことはただひとつです。
とりあえず見てください。
話はそれからです。
もう一回リンク貼っておきますね!
すみっコぐらしも、息の長いコンテンツになってきました。
キャラものの文房具といえば、と言って良いほど、常に新しい何かを提供し続けてくださるサンエックスさんのキャラなので、頻繁に新規イラスト、グッズが発売されています。
この作品をきっかけにすみっコぐらしのファンが増えれば、私も嬉しいです。
一時的なブームに留まらず、すみっコたちがもっと、色んな方に愛されますように。